
【2026年8月】大阪市18区の中古マンション成約件数が前年比18.3%増|都島区・旭区・城東区の今

「大阪の中古マンションは高すぎて、もう動いていないのでは?」
最近、そんなお声をよくいただきます。ところが数字を見ると、実は大阪市の"中心6区以外の18区"だけが、はっきりと件数を伸ばしています。
2026年8月度の近畿レインズ(近畿圏不動産流通機構)のデータでは、大阪市18区の中古マンション成約件数は前年同月比+18.3%。同じ月に中心6区が3割以上落ち込んだのとは、まったく逆の動きです。
都島区・旭区・城東区は、この「18区」側にあたります。売却をお考えの方にも、購入をお考えの方にも関わる数字ですので、わかりやすく整理してみます。
この記事の結論
- 大阪市18区の成約件数は226件(前年同月比+18.3%)
- 成約価格は2,908万円(+16.8%)と、件数・価格がそろって上昇
- 成約価格が売出価格(2,801万円)を上回っている=値引き前提の相場ではない
- 一方、中心6区は成約件数-31.3%。同じ大阪市でも中身は大きく違う
1.大阪市18区の数字を見てみましょう
まずは2026年8月度の大阪市18区(=大阪市24区から中心6区を除いたエリア。都島区・旭区・城東区もここに含まれます)の数字です。
| 項目 | 2026年8月 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 成約件数 | 226件 | +18.3% |
| 成約価格 | 2,908万円 | +16.8% |
| 売出価格 | 2,801万円 | +10.1% |
注目していただきたいのは、成約価格が売出価格を107万円上回っている点です。
通常、売出価格は「そこから値引き交渉が入る前提」で設定されるため、成約価格のほうが低くなりがちです。それが逆転しているということは、売り出してすぐに買い手が付き、値引きせずにまとまっているケースが増えていることを意味します。
2.同じ大阪でも、エリアで動きが正反対
大阪府を6つのエリアに分けて、成約件数の伸びを並べてみます。

件数を伸ばしたのは大阪市18区と府南部の2エリアだけ。とくに中心6区が3割以上減っているのとは、きれいに明暗が分かれました。
3.なぜ18区が動いているのか
理由① 中心部の価格に手が届かなくなってきた
中心6区の成約価格は6,225万円。18区の2,908万円と比べると、およそ2.1倍の開きがあります。同じ予算なら広さも駅距離も確保しやすい18区へ、検討の目が向くのは自然な流れです。

理由② 「実際に住む人」が買っているエリア
中心6区は投資目的の売買も多く、金利や為替の影響を受けやすい側面があります。一方の18区は、通勤・通学を前提にした実需のご家族が中心。景気の空気に左右されにくく、件数が安定しやすいエリアです。
理由③ 交通の利便性が底上げされている
城東区・都島区・旭区はJRおおさか東線・JR環状線・大阪メトロ・京阪の各線が使え、梅田にも本町にも短時間で出られます。「中心部でなくても通勤に困らない」という実感が、件数の伸びにつながっていると感じています。
4.売却をお考えの方へ
成約件数が増えているということは、同じ期間に買ってくださる方の数が増えているということです。売り出してから決まるまでの期間が読みやすく、内見の予定も入りやすい時期といえます。
ただし、件数が伸びている=どの部屋でも高く売れる、ということではありません。同じマンション内でも、階数・向き・リフォームの有無で結果が分かれます。売出価格の最初の設定が、その後の反響数を大きく左右します。
高く設定しすぎて反響が止まると、結局は値下げを重ねることになり、「長く売れ残っている物件」という印象がついてしまいます。数字が動いている今だからこそ、根拠のある価格設定が大切です。
5.ご購入をお考えの方へ
18区は成約価格が売出価格を上回っている状況です。つまり「とりあえず指値(値引き交渉)から入る」戦い方が通りにくいということでもあります。
気になるお部屋が出たときに、資金計画と住宅ローンの事前審査が済んでいるかどうかで、結果が変わってきます。動きの速いエリアほど、準備の差がそのまま結果になります。
6.守口市にお住まいの方は
守口市が含まれる府北部は、成約件数172件(-8.5%)、成約価格3,099万円(-9.1%)と、18区とは逆の動きになっています。大阪市に隣接していても数字はまったく別物ですので、「大阪は上がっているらしい」でご判断されないことをおすすめします。お住まいの学区・最寄り駅・マンション単位まで見ていくと、印象はさらに変わります。
まとめ
- 大阪市18区の中古マンション成約件数は226件、前年同月比+18.3%
- 成約価格2,908万円(+16.8%)と、件数・価格がともに上昇
- 成約価格が売出価格を上回り、値引き前提の相場ではなくなってきている
- 中心6区(-31.3%)や府北部(-8.5%)とは動きが正反対
- 都島区・旭区・城東区は18区側。売却も購入も、動きやすい時期
とはいえ、これはあくまでエリア全体の平均値です。ご所有のマンションが今いくらで売れるのかは、同じ建物の直近の成約事例を見ないとわかりません。お調べしてお伝えすることもできますので、お気軽にお声がけください。
※出典:公益社団法人 近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「マンスリーレポート」2026年8月度をもとにした集計値。数値は中古マンションのものです。市場環境により今後の状況は変動します。
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